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別居中に浮気されたら慰謝料請求はできるもの?慰謝料請求ができるかどうかをケースごとにご紹介

“別居”の形は夫婦によって異なります。離婚前提のケースもあるかもしれませんが、まだ夫婦である以上、パートナーに浮気されるのは腹立たしくもあり、悲しいものですよね。

何とかして慰謝料を請求したいという気持ちになるのは当然のことですが「別居中の浮気は慰謝料請求が難しい」と聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。

今回は、別居をしている配偶者の浮気が発覚したとき、「慰謝料請求ができるかどうか」や、おさえておくべきポイントなど“別居中の浮気”に焦点をあてて解説していきます。

そもそも夫婦が別居という形を取るケースとは?

別居といっても、その背景はさまざまです。

別居する背景は主に2パターン

主に、
①本来は同居したいのに「別居という形」を取るしかない状況
②夫婦の関係性が悪化して、離婚に向けて別居している
という2つの形があります。

前者は「急な転勤で単身赴任するしかない」「出産の前後に実家に里帰り中」「親の介護のために…」など、愛情がゼロになっての別居ではなく、“やむを得ない事情”による別居です。

後者の夫婦関係が悪化しているケースは、すでに夫婦の関係は冷え切っており、「一緒にいたくない」「離婚のための準備」のことがほとんどかもしれません。

別居は浮気されやすい夫婦の形

別居の理由がどうであれ「別居中は浮気しやすい」と言われています。日常的にパートナーからは見えないという気の緩みから、浮気をしてもバレないという考えに至る方も多いようです。

別居中の浮気~慰謝料請求ができるケースとは?

別居中の浮気について配偶者に慰謝料請求できるかどうか、まずは、「慰謝料請求ができるケース」について見ていきましょう。

ケース1:やむを得ない事情による別居で、いずれ同居をする予定

夫婦関係が破綻しているわけではなく、何らかのやむを得ない事情により、一時的に別居しているケースは慰謝料請求ができます。

たとえば、
・仕事の都合で遠方へ単身赴任している
・出産のために実家に戻っている
・親の介護が必要になって実家に住んでいる
・仕事の都合で出張中
などです。

特に、単身赴任や里帰り出産を背景に一時的に別居するケースは、別居の理由でも多いかもしれません。

夫婦関係が壊れているわけではないため、その背景にある「別居の理由」がなくなれば、もとのように同居することを前提としています。別居することについても夫婦2人で決めたことですから、どちらかが浮気による不貞行為をすれば、当然ながら慰謝料請求が可能でしょう。

ケース2:どちらか一方による強制的な別居

夫婦で話し合って別居したのではなく、どちらかの一方的な感情による別居もあるでしょう。

「喧嘩になって出ていったまま別居している」などのケースでは、片方による独断の別居。出ていった側が不倫相手の家に住んでいるなどなら、慰謝料請求が可能です。

ケース3:別居中に夫婦や家族としての関係が保たれていた場合

夫婦の仲が冷めて距離をおいた別居の場合でも、
・電話やメールで連絡を取り合っていた
・週末は帰ってきていた
・子供を交えて時々外食をしている
などは、夫婦、あるいは家族として壊れきっているとはいえないでしょう。

完全に夫婦間は破綻しておらず、子供のことをきっかけに修復できる可能性を秘めた状態です。そんなケースでの不倫なら、慰謝料請求ができる可能性が高いです。

ケース4:別居してからの期間が浅い

別居後すぐの浮気は、慰謝料請求ができる可能性があります。

別居という形になって環境が大きく変わったとき、普通なら自分の日常で手一杯なはずです。別居後間もなく浮気するのは「別居前から浮気相手がいたのではないか」「浮気相手と関係を深めるための別居だったのではないか」という解釈もできます。

別居後すぐは夫婦関係が完全に破綻しているといは言い難いため、別居後間もない時期の浮気では慰謝料請求ができるケースと言えるでしょう。

こんなケースでの慰謝料請求は難しい…

慰謝料請求が難しいケースの大前提は、「夫婦関係が壊れたことによる別居」です。

そもそも相手の不貞行為によって著しく精神的苦痛を感じたことで請求できるのが慰謝料。すでに夫婦関係が破綻している場合、相手との会話も少なく、別居する形の方が平穏な暮らしと言えます。

単に戸籍の縛りだけの関係性ですから、その間に配偶者が浮気をしても痛手がないのが普通です。

慰謝料が発生しない主なケースについてご紹介します。

ケース1:離婚に向けての別居である

すでに離婚に向けて話し合っている状態での別居なら、「婚姻関係」はないと捉えることができます。

ただ、離婚に向けての別居でも、
・すでに離婚調停を進めている
・離婚の話をしただけで、具体的に何もしていない
というケースがあります。

後者の場合、「婚姻関係が破綻していること」を立証しづらい状況です。慰謝料が発生しないかもしれません。

浮気の時期についても慰謝料請求可否のポイントです。

浮気をしている事実を配偶者に隠して別居に持ち込んだ場合、「浮気相手と継続する目的だった」と見なされてしまいます。別居前から浮気をしていたことを立証できれば、慰謝料を請求することができるかもしれません。

ケース2:お互いに夫婦関係を回復する気がない

婚姻関係がすでに破綻しているうえ、お互いに「夫婦として同居してやり直す気はない」というケースは、どちらかが浮気をしても慰謝料は請求できません。

この場合のポイントは「相手への連絡頻度」でしょう。

お互いにやり直す気持ちがなければ、別居中に夫婦間で連絡を取り合う頻度も少ないはずです。戸籍上は「夫婦」という形にはなっているものの、事実上は夫婦とは言えない関係性と客観的に捉えることができます。こういった場合は、相手に浮気されても慰謝料請求は難しいでしょう。

ケース3:別居してから相当の期間が経過している

離婚する前提、さらに夫婦関係を回復する気持ちがなく、長い期間経過しているケースは慰謝料請求が難しいです。

離婚について話し合っていなくても、別居の期間が長ければ婚姻関係があるとは言えないことも多いからです。

ただ、別居が長いからといって夫婦の仲が悪いとは一概に言えません。

今の時代、さまざまな夫婦の形があり、週末だけ一緒に暮らして別居スタイルのケースもあるでしょう。そういったときは、たとえ別居期間が長くても、お互いの交流頻度によって「夫婦関係は継続中」と見なされることもあります。

もし、その間に配偶者に浮気されたときは、婚姻関係が破綻した別居ではないことの証明が必要です。

ケース4:夫婦関係が破綻して別居、その後浮気相手と知り合った

お互いに離婚について話し合って別居し、その後で浮気相手と知り合ったケースでは慰謝料請求が難しいかもしれません。すでに離婚に向けた話し合いが進んでいるなかでの別居と見なされるからです。

ケース5:体の関係がない浮気

「浮気をされた」という境界線は、人それぞれ異なります。「自分以外の異性と手を繋いでいた」「何度も2人だけで外食をした」という状況を浮気と言い張る人もいるでしょう。

しかし、法的な観点で浮気をしている、慰謝料請求の対象となるのは「不貞行為の有無」です。つまり、配偶者が自分以外の誰かと一緒にいても、体の関係がなければ慰謝料請求が難しい可能性が高いです。

とはいえ、浮気の証拠ともいえる体の関係の有無は、行為自体を証拠写真に残せるわけではありません。「2人きりでラブホテルに数時間滞在していた」「浮気相手の家に頻繁に泊まっている」などの状況証拠を残しておくことが慰謝料請求に大いに役立ちます。

別居中のパートナーが浮気…!?慰謝料請求でやるべきポイント

別居中のパートナーの浮気で慰謝料請求をしたい場合に、まずはおさえておきたいポイントです。

証拠がなければ慰謝料請求できない

慰謝料請求をするには「相手が浮気している」という客観的な証拠が必要です。「浮気をしているに違いない」という主観的な考えは証拠とはなりません。

浮気相手の名前や住所、2人で一緒にいるところの写真などがあるのが理想です。

別居中に自分で浮気調査をするのは難しい…

別居中に配偶者の浮気調査の難易度が高いのは「パートナーの行動が読みづらい」という背景にあります。

同居していれば、夫婦仲の良い・悪いにかかわらず、お互いに日々のスケジュールを確認し合うものです。帰宅が遅い、週末によく出かける、洋服の好みが変わったなど行動パターンや怪しい変化に気づきやすいでしょう。

「衣類に浮気を連想させる香りがついていた(香水、タバコのニオイなど)」
「バッグに見知らぬプレゼントが入っていた」
「ポケットのなかからホテルのレシートが出てきた」
のように、特別行動しなくても配偶者の浮気の片鱗を見つけられることもあります。

一方、別居中は、「どこに誰と外出して、帰宅は何時に」といった詳細なスケジュールを言う必要がありません。出かけていたにもかかわらず、「今日はずっと家にいた」と嘘をつかれても見破ることが難しいでしょう。

スマホのチェックも、配偶者の尾行も、別居中は現実的に気軽にできませんよね。自分で浮気調査を行って証拠を掴むこと自体が本当に難しく、労力と時間が失われるうえ、精神的に追い込まれていく方も多いです。

確実に証拠を掴むならプロに任せる

別居中の浮気で慰謝料請求をするなら、確実な証拠のためにもプロの探偵事務所に任せる方法がおすすめです。

浮気調査を探偵事務所に頼むことについて、「費用がかかるなら自分で調査しよう」と消極的になる方も多いです。

しかし、お伝えしたように、夫・妻のスケジュールや行動パターンが分からなく、しかも別々に暮らしている状況のなかで自力での調査は難易度が極端に高いもの。法的に効果がある証拠が見つかるとも限りません。

何も見つけられないまま時間だけが過ぎ、自分の心理状態も悪くなって慰謝料を諦めるという方もいます。結果的に悔しく悲しい気持ちだけが残ってしまうでしょう。

プロの探偵事務所に証拠集めを依頼できれば、費用や期間はかかるかもしれませんが、慰謝料請求に近づくことができます。

まとめ

別居中といっても、さまざまな背景があります。離婚に向け、夫婦で同意している別居の場合、夫婦の関係が破綻していることから浮気が発覚しても慰謝料請求できる可能性は低いかもしれません。

しかし、単身赴任や出産の一時帰宅など、婚姻関係が継続中の別居なら客観的に見ても慰謝料請求は当然なことのように思えます。

ただ、慰謝料請求には、明らかな“浮気の事実”の証拠が必要です。自分で証拠を探すために奔走するのは、「浮気をされた悲しみ」にさらなる心理的負担をかけてしまうことになります。もし、浮気調査を自分でしていることがバレれば、もっと証拠を掴みにくくなるでしょう。

やはり、慰謝料請求をするなら、プロの探偵事務所に依頼することをおすすめします。


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