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詐欺師を追い詰めた

こんにちは八王子探偵 第一リサーチ探偵社の小野です。

先日地面師詐欺被害にあった方から相談を受けました。

地面師詐欺の基本は、不動産の本当の所有者になりすまし、自分の物ではない不動産を買わせて、買主から売却代金をだまし取ることです。

「自分の物ではないものを売る」と言うとイメージがつきにくいかもしれません。
しかし

  • 空き地
  • 駐車場
  • アパート
  • ビル

など、その場に所有者が住んでいない不動産はたくさんあり、これらの不動産は現地をぱっと見ただけでは誰が本当の所有者なのかは分かりません。
「その不動産を誰が所有しているのか」は法務局が管理している登記簿にかかれているのですが、その登記簿に書かれている本人になりすますことで、地面師は詐欺を成立させようとします。

もちろん買主は、「今自分が代金を渡そうとしている人は、不動産の所有者本人なのか」を確認するため、本人確認を行います。それに対して、地面師である売主が

  • 本人確認書類を偽造する
  • 所有者本人の情報を頭に入れておき、所有者本人のようになりすまし役がふるまう

ことによって、買主が、目の前にいる売主が所有者本人だと信じてお金を渡せば(詐欺グループの銀行口座にお金を振り込めば)、地面師詐欺は成功です。

本来の所有者ではない売主(地面師)に代金を支払い、不動産を買ってしまった買主は、

  • 登記(その不動産の所有者が自分であると、法務局が管理する登記簿に記録すること)の申請が法務局から却下される
  • 現地に立ち入ろうとして本来の所有者とトラブルになる

以上のようなことによって、自分が騙されてしまったことに気づきます。しかし気づいたときには地面師グループは行方をくらましており、支払った代金は返ってこなくなってしまいます。

もちろん警察に被害届を出し、万が一逮捕されてもお金は返ってきません。

だから本人を捜し出して、少しでもお金を直接取り返すのです。

今回の詐欺師を捜し出す相談は被害にあわれてから約1年が経っていました。

私たち第一リサーチ探偵社に依頼されてから約2週間で見つけることができました。

身元を隠して逃げている犯人を見つけるのはとても難しいですが、必ずどこかに尻尾を出しています。

被害者は諦めないで探偵に頼って欲しいと思います。

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