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浮気調査の相談は弁護士に?相談した方がいいケースと費用のこと、証拠の大切さについて詳しく解説

いつもと違う配偶者の素振りに“浮気”という二文字が頭に浮かんだとき、感情的になると問い詰めたくなるかもしれません。でも、証拠がなければ言い逃れされるだけです。配偶者を問い詰めるなら「証拠を掴むこと」が最も大事です。

浮気をされたときに証拠を掴むために探偵事務所に依頼する方も多いですが、場合によっては弁護士事務所という選択肢があります。

そこで、今回は弁護士に相談した方がいいケース、そしてまずは証拠を掴んだ方がいい理由について詳しく解説していきます。

この記事の監修者
第一リサーチ探偵社 代表:小野 高嗣
2019年に大手探偵グループのフランチャイズとして開業し、浮気調査をメインに年間平均200件以上の依頼を解決する実績を誇る調査のエキスパート。
関東の20社以上の探偵社に向けて調査研修や講演会を行うなど、業界全体のスキル向上に貢献。 これまでに50社の探偵社開業を支援し、多くの新規開業者をサポートしてきた。
2024年に「第一リサーチ探偵社」を設立し、さらなる発展を目指して活動中。

浮気調査を弁護士に相談した方がいいケースとは?

夫婦間が冷めているなら話は別ですが、ほとんどの方は「配偶者に浮気をされているかも…」と疑ったとき、冷静ではいられないのではないでしょうか。

怒りや愚痴を親身に聞いてくれる友達への相談が頭に浮かびますが、費用はかからないかわりに具体的な解決ができないケースも多いでしょう。離婚や慰謝料といったその後の方向性などは、やはり専門家への相談が大事です。

浮気調査をして証拠を掴むなら探偵事務所がプロフェッショナルですが、場合によっては弁護士への相談もおすすめです。そこで、浮気調査を弁護士に相談するべき人のケースについてご紹介します。

配偶者とすでに揉めている

証拠を掴まずに配偶者を問い詰めてしまい、配偶者と揉めてしまうケースもあるでしょう。当事者同士で話をしていると、なかなか前に進まないことも多いです。

不倫をされた側はもちろん怒りで辛いものですが、不倫をした側がなぜか“逆ギレ”というケースもあるからです。

揉めたときは第三者の介入が必要ですが、友達や知人などはどちらかに偏ってしまいます。中立的な立場、そして法律の観点から話し合いを円滑にまとめてくれるのが弁護士です。

配偶者と必ず離婚したい・子供の親権は絶対に取りたい

配偶者と必ず離婚したいときも弁護士への相談がおすすめです。特に、話し合いに応じてくれないケースなら、法律的な内容で話を進められる弁護士の存在が大事です。

また、子供の親権を取りたいときも弁護士に相談しておくことが大事です。「浮気をしたのはパートナーの方。だったら親権を取るのは自分だろう」、「不倫をした方が子供の親権を取るなんてあり得ないだろう」、そんな風に思う方も多いですよね。

実はそうとも言い切れないのです。
なぜなら「不倫した⇒離婚する」というのはあくまでの夫婦間の揉め事ですが、「子供の親権をどうするか」は親子間の問題として切り離して考えられるからです。

離婚と親権は別物として決めていくことになるため、弁護士に相談して対応してもらうことも必要かもしれません。

慰謝料をもらいたい

慰謝料についても弁護士に相談しましょう。

配偶者に不倫をされたからといって、必ずしも慰謝料を請求できるとは限りません。

配偶者の浮気で慰謝料を請求できるかどうかのポイントは「夫婦関係が破綻していたかどうか」。浮気をされる前から夫婦関係がギクシャクしていた、別居中だった、離婚について話し合っていた…などの場合、夫(妻)が不倫をしても“不貞行為”として認められないケースが多いのです。

夫婦関係が破綻していなければ慰謝料請求ができますが、どのくらいの慰謝料が妥当なのかは個人ではなかなか分からないもの。弁護士に相談しておくと安心です。

弁護士は浮気の証拠を見つけてくれるの?

配偶者に浮気を切り出す際は、事実が分かる証拠写真が必要ですが、弁護士は証拠を調査してくれるのでしょうか。

探偵事務所は、浮気調査で尾行や張り込みをして証拠を掴んでくれるのに対し、弁護士は基本的に尾行して証拠写真を撮ってくれることはありません。

尾行などは業務範囲外ですが、

・離婚や慰謝料をともなう話し合い

・浮気相手の名前を調査してほしい

といった内容で浮気相談のサポートができます。

弁護士は、探偵事務所とは違う形で浮気相談にのってくれ、法的な観点からのアドバイスももらえる心強い味方となってくれるかもしれません。

浮気をした配偶者に慰謝料だけでなく、調査費用も請求してもいい?

弁護士と探偵事務所の両方に相談すると、もちろん、どちらの費用もかかります。「浮気をされなければ不要だった費用」ですから、配偶者に払わせたいですよね。

自分だけが金銭的にも精神的にも辛い思いをするのは、不公平に感じるものです。

全額請求したいところですが、できるのでしょうか?

浮気調査の必要性がポイント

大前提となるのが「探偵事務所や弁護士に相談する必要があったか…」という点です。配偶者がすでに「自分は浮気をしている」と認めている場合、大金をかけて探偵事務所や弁護士に浮気調査の相談はしなくてもいい状況と言えるでしょう。

調査費用、弁護士が妥当な金額かどうか

離婚裁判になったとき、浮気調査や弁護士費用を請求するしても、想像を超えるような金額では認められないケースも多いです。浮気調査の費用は、依頼先や調査方法などでも異なります。

ただ、100万円、150万円と高額な費用をかけても、裁判ではほとんどの場合、数割程度しか認めてもらえません。

弁護士が浮気調査でできることとは?

次に弁護士が配偶者の浮気について相談されたときにできることについてです。

代理人として示談交渉

弁護士なら“示談”の際にサポートをしてもらえる存在になってくれます。そもそも「示談」とは、裁判などに進まずに当事者同士で話し合いによって解決することです。

裁判の場合、法的な観点から分析されて、両者の主張を第三者が判断することになります。

慰謝料についても、相場を超える請求をしても「わずかしかもらえない」というケースもあるのです。

ただ、示談なら配偶者にもよりますが、理想に近い金額を払ってくれることもあります。

示談交渉のメリットは?デメリットはあるの?

示談交渉の大きなメリットは、「裁判と比べると相手から高い慰謝料がもらえるかもしれない」という点です。

探偵事務所や弁護士に多額のお金をかけて裁判に挑んでも、その13割と少ししか認められないことはよくあります。浮気をされた側がお金も精神も削られるのは、本当に悲しいことですよね。

示談交渉なら、配偶者さえ納得してくれれば、請求した金額をそのまま払ってくれるかもしれません。

また、示談交渉のメリットは、

・裁判のように揉め事が長期化しない

・難しい法律で縛られることもない

・お互いの都合のよいスケジュール調整で話し合いができる

という点です。

一方、示談交渉のデメリットは、

・相手が応じてくれない

・話し合いで納得してくれたはずなのに後からお金をはらってくれない

などです。

裁判所などの取り決めとは異なり拘束力もなく、素人同士で話し合うのは難しいケースが多いでしょう。

示談成功のポイントは「証拠写真」と「弁護士への依頼」

示談交渉は、裁判所などが関わらないため、「事実を証明できる写真はいらないのでは?」と思うかもしれません。でも、「証拠がないなら嘘で乗り切ろう」という方も多いです。

しかし、「裁判所にも提出できるような決定的な証拠写真がある」と分かれば、裁判に進まれると困ると示談交渉に応じてくれるケースもあります。

“動かぬ証拠”を提示し、そして裁判するよりも多くの慰謝料をもらった方が浮気をされた方は精神的にもすっきりするのではないでしょうか。

また、示談を成功に導くには第三者が介入する方法もいいでしょう。当事者同士で話して揉めてしまうと、話がこじれて大変なこともあります。

弁護士に相談をするときの費用相場は?

「浮気調査」を依頼できるのは、弁護士ではなく、探偵事務所です。

弁護士には、

・今後どのようにすればいいかという相談

・証拠を掴んだ後にさまざまな交渉事の代理人となってもらう依頼

などで頼ることになるでしょう。

相談にかかる費用ですが、弁護士事務所によって異なり、「30分」「1時間」という設定時間内で5000円~1万円程度の費用が相場です。自治体などの無料相談を使うこともできるかもしれません。

相談することで自分の不安が解決することもあります。

その後、示談交渉などを依頼するときは、どのくらい費用がかかるかは弁護士事務所に確認しましょう。

まずは浮気調査で証拠を掴むこと

離婚する、しばらく別居する、慰謝料を請求したい…など、浮気をされた後の選択肢はいくつもあります。

しかし、どんな方向に進むにしても、自分が不利になる状況は避けたいですよね。

裁判にしろ、示談交渉にしろ、有利に進めるには“証拠”が大事です。

配偶者との話し合いに“証拠”は不可欠

浮気をする人の多くは「既婚者が不倫をする=慰謝料あるいは離婚」というのは知っているはずですから、バレることを恐れています。

初めこそ「バレたら大変」とひやひやするかもしれませんが、そのうち時間が経つと隙が出てくるでしょう。

そんな気の緩みが出てきたときに、配偶者から「何かおかしい」と疑われるような不審な行動が見られるのかもしれません。

ただ、そこで配偶者から浮気を指摘されても“慰謝料”や“離婚”が頭をちらつきますから、証拠なしにあっさり認めてくれることは少ないでしょう。配偶者に詰めよっても、証拠がなければ慰謝料さえももらえません。離婚をした側が有利にならないように、まずは「どこにでも通用する証拠」を掴むことが先決です。

確実な証拠は探偵事務所に依頼を

配偶者の浮気の証拠を掴むための調査は自分でもできます。でも、配偶者にバレてしまって証拠を掴めなくなる可能性は大きいです。それに、自分で尾行や写真撮影をするのは精神的にも辛いものです。

また、自力で浮気調査をするときのリスクは、違法性のある行動をとってしまうことかもしれません。浮気調査は自分でやるのはさまざまなリスクがあります。費用をかけても、プロに依頼するのがおすすめです。

まとめ

パートナーに浮気をされたとき、「相手を許せない」と思うのは当然ですよね。ただ、やみくもに相手を問い詰めても、あっさり認める人の方が少ないでしょう。

示談交渉や裁判のどちらでも、まずは証拠を掴んで相手に浮気を認めさせることが先決です。

そこで探偵事務所や弁護士などプロの力が必要になってきます。

1回の話し合いで決着がつくのが精神上いいのですが、なかなかそうもいきません。話し合いをスムーズにするために、まずは証拠を掴んでおきましょう。

また、裁判に進むと請求した慰謝料を全額もらえないことがほとんどです。少しでも、自分の希望額の慰謝料をもらうためには、弁護士に相談して示談交渉に進めるかどうかなど、的確なアドバイスをもらうことがおすすめです。


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